依頼者:夫・50代(会社員)
相手方:妻・50代(専業主婦)
結婚歴:40年
別居の有無:あり
子ども:あり
主な争点:離婚・財産分与
手続:調停・裁判
解決までの期間:1年3か月
このページの目次
相談に来たきっかけ
5年以上前に別居し、婚姻費用の支払いをしてきたが、離婚をしたいので自分で調停を申し立てた。しかし、離婚条件として求められた解決金の額に納得できず、難航。今後の調停を弁護士に依頼することにした。
事案の概要
別居して5年以上になる夫婦の、夫側から離婚調停を申し立てた事案。別居に至る経緯や別居期間、別居中の交流が皆無であること等から婚姻関係は破たんしていると主張するも、相手方は解決金の支払いを要求。調停は不成立となり、離婚裁判を起こした。
解決内容
裁判手続きにおける話し合いで、夫から妻へ一定額の解決金(弁護士がつく前に妻側が要求していた金額から、500万円の減額に成功)を支払うことで離婚が成立(和解離婚)。
解決のポイント
弁護士に依頼せず、ご自身で離婚調停を申し立てる方もいらっしゃいますが、法的な知識がないために、不利な条件で離婚に応じざるを得ないケースもあります。
本件では、当初、妻側から高額な解決金を要求されていましたが、長期間の別居によりすでに婚姻関係が破たんしていると考えられること、財産分与の状況等を考慮すると、高額の解決金を支払わなくても裁判離婚が認められる事案であると判断しました。
最終的には、扶養の観点から夫から妻へ一定額の解決金を支払うことで合意。当初の請求額から500万円減額することに成功しました。