依頼者:妻・30代(契約社員)
相手方:夫・30代(会社員)
結婚歴:7年
別居の有無:なし
子ども:2人(7歳・4歳)
主な争点:離婚・財産分与
手続:協議
解決までの期間:8か月
このページの目次
相談に来たきっかけ
夫に離婚を切り出したが同意してくれないため、どうしたら離婚できるかを弁護士に相談することにした。
事案の概要
性格の不一致から妻が離婚を考えるようになり、夫に申し出たところ拒否されたため、弁護士のアドバイスに従って、子どもを連れて別居。弁護士が代理人となり、夫に対して婚姻費用を請求するとともに、離婚協議を開始。当初は離婚に同意していなかった夫も、妻と子どもが家を出たことで離婚に前向きになり、財産分与と養育費について協議を重ね、別居から8か月目に離婚が成立。
解決内容
財産分与の協議が長引いたが、妻が夫から相当額の財産の分与を受ける内容で成立。学資保険は子どものために財産分与の対象としない等、互いに譲歩して納得のいく財産分与ができた。
解決のポイント
配偶者の一方が離婚に同意しない場合、不貞行為や暴力等の「離婚原因」がないと離婚することができません。本件では「離婚原因」がなかったため、まずは別居することを勧めました。
別居開始と同時に夫に対して婚姻費用を請求。子どもや妻と別居したことにより、夫も離婚を前向きに考えてくれるようになり、夫との間で離婚に向けた協議を開始することになりました。
「離婚原因」がない場合、まずは別居をすることがポイントです。
別居をすることによって、離婚に同意していなかった相手方が、離婚に向けた話し合いに応じるケースは多くあります。
本件の離婚協議では、主に財産分与が争点となりましたが、最終的には「子どものため」に互いに譲歩する等して、双方にとって納得のいく解決ができました。