離婚の際には、押さえておかねばならないポイントがいくつかあります。
ふだんから多数の離婚相談をお受けしている弁護士が、よくあるご相談内容をもとに、ぜひとも知っておいていただきたいポイントを6つにしぼってお伝えします。
このページの目次
1.相手が離婚に応じてくれない場合の対処方法
離婚を請求しても、応じてくれないケースが少なくありません。
その場合、相手を説得して離婚に応じさせる必要があります。
話し合いでは解決できない場合には、家庭裁判所で離婚調停を申し立てましょう。
調停が不成立になれば離婚訴訟を提起できます。
ただし訴訟で離婚が認められるには、法定離婚事由が必要です。
2.離婚後の生活設計を
離婚後の生活設計をしたうえで離婚を進めましょう。
特に専業主婦だった方や子どもを引き取る方は、離婚後に収入を得る手段や居住場所など、しっかり計画を立てておく必要があります。
低所得の場合には行政からの給付も受けられるので、役所で相談してみてください。
3.親権争いが生じたとき
親権争いが生じたときには、紛争がはじまった当初の段階から適切な対応をとらねばなりません。たとえば別居の際に相手に子どもを渡してしまったら、取り戻すのが困難となるケースが多々あります。
裁判所の親権者判断基準を知り、自分が親権者として適切と判断してもらえるよう対処しなければなりません。
自己判断すると不利になる可能性があるので、早めに弁護士へ相談しましょう。
4.財産分与を確保する方法
離婚の際には、財産分与も非常に重要なポイントです。財産分与を確保するには、相手による財産隠しを防がねばなりません。
相手が全部を開示しない場合には、早めに弁護士へ相談しましょう。
弁護士が入って離婚調停をすれば、開示されることもありますし、弁護士法23条照会を利用したり、裁判所へ職権調査嘱託を申し立てたりして調べられる可能性があります。
離婚後に後悔しないため、安易に妥協しない姿勢が大切です。
5.慰謝料請求のコツ
不倫されて慰謝料を請求する場合、事前にしっかり証拠を集めておくことが重要です。
証拠がないと、相手が不倫を否定して慰謝料を払ってもらえない可能性が高くなるからです。
相手に気づかれると警戒されて証拠を集めにくくなるので、気づいていないフリをしながら収集する方も多くいらっしゃいます。
6.公正証書を作成する
相手と話し合って離婚条件が決まったら、離婚公正証書を作成しましょう。
公正証書にしておけば、養育費や財産分与などの支払いを滞納されたとき、すぐに差し押さえて回収できます。
離婚の際に注意しなければならないポイントはたくさんあり、個別の状況によっても異なります。迷われたら弁護士までお気軽にご相談ください。
相手と話し合って離婚条件が決まったら、離婚公正証書を作成しましょう。
公正証書にしておけば、養育費や財産分与などの支払いを滞納されたとき、すぐに差し押さえて回収できます。
離婚の際に注意しなければならないポイントはたくさんあり、個別の状況によっても異なります。迷われたら弁護士までお気軽にご相談ください。